ノーメイクでも、大事なこと。

ノーメイクでも大切なこと

日本のどのお店へ行っても、女性の店員さんのお肌はとても綺麗。

シミ一つなく、きめ細かな白い肌をしている。

しかし私は、普段から化粧をほとんどしない。

いや、化粧ができない体質なのです。

化粧の経験値が低く単純に下手ということもあるが、

皮膚が薄く肌が弱いために、化粧をした夕方にはニキビや痒みが現れる。

酷い時には赤くぶっくりと腫れることすらある。

刺激の少ない敏感肌用のコスメを使ってみたりしたが、

長時間の使用は肌への負担が大きいようで、

少し高いコスメを背伸びして買ってみても

塗ったそばから赤く腫れることも多い。

毎朝、自分の肌との格闘を繰り返して、

ある時ふと、「もう化粧しなくていいんじゃないか」と開き直った。

(ちなみに日光アレルギーなので、日焼け止めだけは塗るようにしている)

こんな想いを抱えながら、ある朝、化粧をせずにコーヒーを買いにスタバへ行くと、

私と同い年くらいの女性店員さんがバッチリ素敵にお化粧をされていた。

「キレイなお肌の方に接客していただくと、幸せを分けていただく気分になる」

いや、それだけではない。

この店員さんは、お肌の美しさだけでなく、

日々、自分を大切にして愛している度合が高い。

前向きで輝いているオーラ、柔らかい表情、自分を愛するように相手にも語りかける言葉。

素敵な人から受ける何かは、あいさつ・接客など、その人と関わること自体が、こちらも幸せになる。

素敵な店員さんに接客をしてもらえたら、

「私もこの人(店員さん)みたいにになりたい」

「素敵な人が働いているお店が輝いて見える」

「ここで過ごす空間がより一層、居心地良く感じる」

働いている人がそのままお店の付加価値になる。

これまでは「お客様が喜ぶ接客」ができれば、自分の仕事として充分だと思っていたが、

これからは、人間性を磨いて「この人とまた会いたい!」と思ってもらえるような人になりたい。

とはいえ、肌荒れの問題は遺伝的なものなので、この先も変わることはないだろう。

だからこそ私にできるのは「人間性を磨く」こと。

私はどうしようもない人間だと思うことばかりだけれど、

人間社会で生きていくためにも、「また会いたい」と思ってもらえる人になりたい。