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2022年ワールドカップグループ予選最終日、日本はスペインから2対1で勝利をおさめました。
試合後、すぐにフランスのニュースでも記事が掲載されました。
フランス語の勉強も兼ねて、盛り上がりを見せた日本サッカーの評判をフランスニュースから読み解きたいと思います。
それでは、フランス語の内容を詳しく見ていきましょう!
白熱した2022年ワールドカップEグループの戦い
2022年のW杯で日本は「死のグループ」と呼ばれる、ドイツ、スペイン、コスタリカと同じEグループに配置されました。
そしてフランスニュースでも以下の通り、日本の勝利(ドイツ、スペインに勝利したこと)に驚きを隠せない様子でした。
Quelle dernière journée de folie dans le groupe E.
「なんて白熱したEグループの最終日でしょう。」
このようなフランスニュースが多く見られました。
せっかくなので、上記のフランス語の文法を詳しく見ていきたいと思います。
Quelle dernière journée の意味
形容詞のQuel(Quelle)を名詞の前に置くと、感嘆の意味(なんて!、なんという!)になります。
たとえば、Quel belle photoは「なんと美しい写真でしょう」の意味です。
今回は、dernière journée(最終日)という単語にかかっているので、「なんという最終日」と言えます。
de folie の意味
de は「~の(前置詞)」、foieは「狂気、熱狂(形容詞・女)」という意味のフランス語です。
de folieを日本語に訳すと「熱狂の~」ですが、ニュアンスを踏まえると「クレイジーな」「まじでやばい」「ぶっ飛んだ」などと表現することもできるかと思います。
ちなみに、狂気の沙汰(狂ってる)とフランス語で表現したい時はC’est de la folie!です。
folieは女性名詞ですので、名詞の前にla を付けることを忘れないようにしましょう。
dans le groupe E. の意味
dans は、場所や時間、状況の中を示す前置詞です。
ここでは、le groupe E(Eグループ)という枠組みの中を指しています。
→通してフランス語を読んでみよう!
あらためて解説した1行を考えてみましょう。
Quelle dernière journée de folie dans le groupe E.
→Eグループのなんて熱狂的な最終日。
こちらの直訳をもう少しかみ砕いて…
⇒なんと白熱したEグループの最終日でしょう。
このように理解できるかと思います。
【補足】ワールドカップの日本サッカーチームの背景
2022年のワールドカップで日本チームは、強者スペイン・ドイツと同じEグループでした。
全てのチームと対戦を終え、結果は以下の通り。
世界ランク上位に位置するドイツ、スペインを破り、1位突破で通過しました。
そして、この記事が掲載された日はEグループ最終日のトーナメントでしたので、先ほどのような一文から書き出されたと想像します。
日本チームがラウンド16への出場権を獲得
ここからは、白熱したグループ予選最終日に起きた出来事を、フランスで紹介しながら学びを深めていきたいと思います。
①日本がスペイン相手に勝利
Eグループ最終戦の日、日本はドーハ (カタール) のハリファ国際スタジアムでスペイン相手に2対1で破り、快挙を達成しました。
このことをフランス語で、
Le Japon a réalisé un exploit qui fera date en s’offrant l’Espagne au stade Khalifa international de Doha.
「ドーハのハリファ国際スタジアムで日本がスペインと対戦して歴史を作る快挙を成し遂げました。」
文法を分けてみていくと、
Le Japon a réalisé un exploit(日本が快挙を成し遂げた)という文章に続いて qui(関係代名詞)を置き、後に以下の補足説明をしています。
faire date (歴史を作る)、s’offrire (対戦する)という単語。
そして最後は、au stade Khalifa international de Doha,(ドーハ(カタール)のハリファ国際スタジアムで)の言葉に繋がります。
2.日本がラウンド16に進出!
そして日本は、グループ1位通過によりベスト16に入りました!
このことをフランス語では、
①Le Japon a réalisé pour décrocher une place ②en huitièmes de finale de la Coupe du monde ③pour la deuxième édition consécutive.
「日本が2回連続でワールドカップのラウンド18への出場権を獲得した。」
という文章になります。
少し長いので、①~③に分けて次の章でそれぞれ解説していきます。
①出場権を獲得
①(Le Japon a réalisé)pour décrocher une place
→(日本は)出場権を獲得すること(を実現した)
()内は前文から繋がっており、省略されている単語です。
décrocher は「(カーテンなどを)とりはずす/(電話を)取る」などで使われるほか、スポーツでは「獲得する/手に入れる/(相手を)引き離す」とも使われます。
dé は否定、crocher は繋げる、を意味することからもイメージできますね。
②ワールドカップのラウンド16
②en huitièmes de finale de la Coupe du mond
→ワールドカップのラウンド16に
ラウンド16(huitièmes de finale)とは、主にサッカーの大会で使用される用語です。
準々決勝、つまりベスト8を決めるために、16のチームが戦うことから呼ばれます。
ちなみにワールドカップはフランス語でla Coupe du mond です。
③2回連続で
③pour la deuxième édition consécutive
→2回連続で
細かく見ると…
la deuxième(第2)edition(回目) consécutive(連続する/結果の)
と訳されます。
(数)+ éditionで「〇回目の」と表せるので、覚えておきたい表現です。
例えば、la quatrieme édition de L’exposition(第4回展覧会)とも表せます。
日本代表チームがW杯のEグループで1位に輝く
→この快挙のおかげで、日本チームはグループ E で1位の座を奪い、スペインチームは2位に終わりました。
気になる単語を見ていきます。
- Grâce à ~:~のおかげで
- chiper par A à B:B からA を奪う
- la même occasion:同じ機会に
- la première position:1位の座
日本チームがEグループ最終戦で勝利したことにより、スペインからの勝ち点を得たこと、そしてEグループでの1位通過したことがまとめられています。
chiperとは、盗む/風を引く などの単語に使われるのですが、ここでは「奪う」の意味です。
日本は世界ランクで見ればスペインよりも低いため、勝つことは予想外であった、とも捉えられる表現ですね。
まとめ
今回は、2022年12月に行われた日本対スペインの試合について、フランスのニュース記事を参考に解説しました。
長く感じられる文章でも、1つ1つかみ砕いて単語を見ていくと意味が分かるようになります。
今後も日本のサッカーチームに期待ですね!
それでは、A bientôt!!