イタリア語の否定文の作り方!否定疑問文や過去形の否定文も解説

イタリア語 否定文

Ciao!

この記事では、イタリア語の否定文の作り方を解説しています。

否定疑問文や過去形の否定文の表現も載せています。

様々なイタリア語の否定文が分かりますので、ぜひ参考にしてください。

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イタリア語の否定文の作り方|動詞の前にnonを付けるだけ!

イタリア語で否定文を作る時は、動詞の前にnon(ノン)を付けるだけです。

【イタリア語の否定文】

non+動詞

実際の使い方も見ていきましょう。

イタリア語の否定文の例①

・Lui non ha sete, ma fame.

→彼は喉が渇いているのではなく、お腹が空いています。

イタリア語の文章を否定形にする時は、動詞の前にnonを付けるだけです。

そのため、動詞avere(持っている・所有している・~がある)の前に nonを付ければ否定形となります。

単語の解説

sete(セーテ)は「喉の渇き」、fame(ファーメ)は「空腹」という意味を持つ女性名詞です。

どちらも、英語のhaveに値する動詞のavereとセットで使われることが多いです。

【単語の解説】

  • avere:持っている
  • avere+sete:喉が変く
  • avere+fame:お腹が空く
  • ma:でも・だけど・しかし

また、ma(マ)は接続詞で「でも・だけど・しかし」などの意味を持ちます。

ちなみに、2つの文はコンマで分かれていますが、どちらもLui(彼)が主語なので、2行目の主語は省略されています。

イタリア語の否定文の例②

Lui non è triste, ma felice.

→彼は悲しいのはなく、喜んでいます。

動詞 essereの前に否定を表すnonを置けば、「~ではない」という否定文に変わります。

単語の解説

triste(トリステ)は「悲しい・寂しい」、felice(フェリーチェ)は「嬉しい・幸せな」という単語で、どちらも形容詞です。

【単語の解説】

  • essere:である、ある、いる
  • essere+triste:悲しいです/寂しいです
  • essete+felice:嬉しいです/幸せです

様々な否定文を確認!過去形や否定疑問文を解説

ここまでの解説で、イタリア語の否定文の作り方が分かりましたね。

ここからは、応用編です。

過去形の否定文やnonを使わない否定文など、様々な否定文を見ていきます。

【ご紹介する否定表現】

  • Essereの否定文
  • Avereの否定文
  • 異なる主語が存在する否定文
  • 否定疑問文
  • nonを使わずに文章を否定する表現

それでは、見ていきましょう。

イタリア語 Essereの否定文

まずは、essere(である・ある・いる)の動詞の否定文をご紹介します。

Io non sono pigro, ma un gran lavotarore.

→私は怠け者ではなく、勤勉です。

先程ご紹介した通り、動詞の前にnonを置くことで否定文が作れます。

一人称単数以外の主語で否定文を作った場合の例文は、以下の通りです。

あなた:tu non sei sono pigro, ma un gran lavotarore.

彼:lui non è sono pigro, ma un gran lavotarore.

私たち:noi non siamo sono pigro, ma un gran lavotarore.

あなた達:voi non siete sono pigro, ma un gran lavotarore.

彼ら:loro non sono sono pigro, ma un gran lavotarore.

イタリア語では、否定文や肯定文に関わらず、主語に合わせて動詞の活用を活用させる点にも注意が必要です。

Essereの過去形の否定文

・Lui non era triste, ma felice.

→彼は悲しかったのではなく、喜んでいました。

過去形の否定文も同様に、動詞の前にnonを付けて、時制を過去形にすることで否定形になります。

動詞Essereの過去形(半過去)の否定形は、こちらをご参考ください。

Essereの否定形・半過去(Imperfetto)

io non ero
tu non eri
lui/lei non era
noi non eravamo
voi non eravate
loro non erano

イタリア語「avere」の否定文

ここでは、動詞avereの否定文について見ていきます。

・Io non ho domande, solo risposte.

→彼には返事がなく、質問だけがありました。

soloは副詞で、「~だけ」という意味を持ちます。

主語を変えて、avereの動詞の否定文を確認してみましょう。

あなた:Tu non hai domande, solo risposte.

彼:Lui non ha domande, solo risposte.

私たち:Noi non abbiamo domande, solo risposte.

あなた達:Voi non avete domande, solo risposte.

彼ら:Loro non hanno domande, solo risposte.

主語によって動詞の活用が変化しますが、否定文の作り方は変わりません。

動詞の前にnonを付けるだけで、文章が否定の表現になります。

Avereの過去形の否定文

Avereは頻繁に使う動詞ですので、過去形の否定文も確認しておきましょう。

・Lui non aveva sete, ma fame.

→彼は喉が渇いていたのではなく、お腹が空いていました。

先述した動詞Essereと作り方は同じです。

過去の表現を表すとき、動詞は過去形に変わります。

Avereの否定形の半過去(Imperfetto)

io non avevo
tu non avevi
lui non aveva
noi non avevamo
voi non avevate
loro non avevano

異なる主語が存在するイタリア語の否定文

1つの文章で、異なる主語を用いて否定文を作る場合の例は、こちらです。

・Io fumo, ma lei non fuma.

→私は煙草を吸いますが、彼女は吸いません。

主語が複数存在しても、否定文の作り方は基本と同じです。

Ioは「私」、Leiは「彼女」を表す代名詞です。

前述と主語が異なる場合は、それぞれの文脈に主語を忘れずに加えます。

イタリア語の否定疑問文

イタリア語 否定疑問文

否定の疑問文も見ておきましょう。

否定の文章の語尾を上げることで、否定疑問文として認識されます。

答えが文が肯定文ならば「Sì」、否定文の回答ならば「No」を使います。

Emma non ha carta?

→エマ、地図を持ってますか?

Si, ha carta.

→はい、持っています。

Non sei giapponese?

→君は日本人ではないよね?

No, non sono italiana.

→はい、日本人ではありません。

Non avete fame?

→お腹空いてない?

No, non abbiamo fame.

→はい、空いていません。

一見、簡単に作れる否定疑問文ですが、会話の際には語尾を上げないと疑問文として認識されないので、ご注意ください。

nonを使わずに文章を否定する表現

否定を表現するnonを使わずに、文章の流れから否定文を作ることもできます。

たとえば、「Aは〇〇でしたが、Bは〇〇ではありません」のように、前述の文を否定する書き方です。

・Lui era attento, ma lei era distratta.

→彼は気を付けていましたが、彼女は気を付けていませんでした。

・Lei era ricco, ma lui era povera.

→彼女は金持ちでしたが、彼は貧しかったです。

・Lui era colpevole, ma lei era innocente.

→彼は有罪でしたが、彼女は無実でした。

ちなみに、nonを用いて否定形を作るなら、下記の様に表現できます。

・Lui era attento, ma lei era non attento.

・Lei era ricco, ma lui era non ricco.

・Lui era colpevole, ma lei era non colpevole.

単語の幅を増やして、様々な否定の表現方法を身に付けていきましょう。

まとめ

この記事では、イタリア語の否定文の作り方をご紹介しました。

イタリア語では、動詞の前にnon(ノン)付けるだけで否定形の文章が作れます。

nonを使わずに文章を否定する表現や、過去形の文章を否定する表現もご紹介しました。

否定文は日常生活でも頻繁に使いますので、文法を覚えてぜひ役立ててくださいね。

A presto(またね)!

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