イタリア語の検定まとめ!種類やレベル、難易度などを徹底解説

イタリア語の検定まとめ!種類やレベル、難易度などを徹底解説

イタリア語の検定って、たくさんあるけど何がおすすめなの?

イタリア語の検定は種類が多いため、どの検定を取得するべきか迷いますよね。

そこで今回は、数あるイタリア語検定の中でも知名度の高い4種類をピックアップしました。

検定の特徴や受験におすすめな人、レベルと難易度、試験対策におすすめの参考書なども解説しています。

自分に合ったイタリア語の検定が分かりますので、これから資格を目指す方はぜひ参考にしてください。

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イタリア語の検定4種類!知名度の高い検定だけをピックアップ

文部科学省によると、イタリア語は世界の母国語人口が第19位の言語です。

他言語と比較すると、イタリア語を母国語とする人口は、英語の約7分の1、日本語の2分の1程度。

しかし、イタリア語の検定は、他言語に劣らないほど種類が多いです。

そんな数あるイタリア語の検定から、今回は代表的な4つの検定をピックアップして解説をしていきます。

【イタリア語の代表的な4つの検定】

  1. 実用イタリア語検定
  2. CELI
  3. CILS
  4. PLIDA

それでは、それぞれ検定の特徴を詳しく見ていきましょう。

1.イタリア語を学ぶ日本人を対象とした「実用イタリア語検定」

イタリア語検定の種類

日本国内で実施されている「実用イタリア語検定」。

年間で春と秋の2回に実施され、難易度は1級~5級にレベル分けされています。

また、試験問題はイタリア人によって作られているため、学習を通してネイティブの自然な流れを学ぶことができる検定です。

試験方法

試験方法は以下の通りで、難易度によっては作文や口述試験があります。

【実用イタリア語検定の試験方法】

 1級2級準2/3級4級5級
リスニング
筆記
作文××
口述試験×××

基本的に試験方法は、マークシートを使用したリスニングと筆記で行われます。

このほか、1級と2級の一次試験合格者にのみ口述試験を、3級~1級の場合作文の試験が追加されます。

レベルと難易度

試験の難易度は、5級から1級までの6段階に分かれています。

実用イタリア語検定難易度
1級4年生大学のイタリア語専門課程卒業程度以上の学力自分の意志を的確に伝えられる。新聞や映画を読んで理解でき、要約できる。
2級4年生大学のイタリア語専門課程卒業程度の学力日常生活や仕事で必要なイタリア語が理解できる。一般的な説明・報告・通訳がある程度できる。
準2級大学の専門課程2年終了程度の学力日常生活全般で必要なイタリア語を理解し、表現できる。テレビやラジオの内容を聞いて理解し、出来事や状況などを文章にできる。
3級大学の専門課程2年終了程度の学力日常生活に必要な基本的なイタリア語を理解できる。身近な出来事の紹介・伝言などができる。
4級初学者分かりやすいイタリア語を理解できる。自己紹介などの簡単な日常のコミュニケーションができる。
5級初学者初歩的なイタリア語を理解できる。挨拶や紹介、質問への返答などができる。

5級・4級は初歩的なイタリア語が理解できる基礎レベルです。

3級・準2級は、日常生活における基本的なイタリア語を理解できる中級レベル。

2級・1級は、幅広い場面でのイタリア語を理解でき、自分の意思を表現できる上級レベルです。

受験のレベルは的確に細かく分けられていますので、自分に合った難易度を選択しやすいのが特徴です。

試験対策におすすめの本・テキスト

CELIは、日本国内で未実施の検定なので、注意が必要です。

CELIのレベルと難易度

CELIの難易度は、初級レベルのCELI IMPATTOから始まり、上級レベルのCELI 5までの6段階に分けられています。

それぞれの難易度と語学レベルの目安は、以下の通りです。

CELI※CEFR難易度
CELI IMPATTOA1日常生活の具体的な出来事や、自分・家族の紹介、自分の意思を簡単に伝えられる。相手の話すスピードが遅く、繰り返し話して分かりやすくい会話の場合、内容を推察できる。
CELI 1A2基本的な情報を交換できる。過去形や現在形を用い、出来事を説明できる。
CELI 2B1日常生活や旅行で起きる多くの出来事に対応できる。興味のある分野や、身近なテーマについて会話ができる。
CELI 3B2日常生活で幅広く対応できる語学力。幅広い話題について議論ができ、興味のある分野では抽象的な話題でも詳しく内容を理解できる上、自分の考えも述べられる。
CELI 4C1仕事や学問をはじめとする社会生活において、幅広く対応できる。複雑な専門用語やビジネス用語も理解でき、適切な言葉を柔軟に使い分けることができる。
CELI 5C2多様な分野において、内容を完全に理解できる。微妙なニュアンスも正確に感じ取り、複雑な文章でも正確に解釈できる。情報をまとめて表現することもできる。

※CEFRとは、ヨーロッパの言語学習者の語学レベルを示すヨーロッパ言語共通参照枠の基準(Common European Framework of Reference for Languages)です。

CELIはこんな人におすすめ

CELI 3(B2)以上の資格は、大学入学に必要な語学レベルの証明になります。

そのため、イタリアの大学や高等教育への入学を希望する方は、CELI 3以上を取得することと良いでしょう。

3.日本で受験可!留学や仕事で語学レベルの証明に役立つ「CILS」

イタリア語検定の種類

シエナ外国人大学が実施するイタリア語の検定「CILS」。

CILSは、Certificazione di Italiano come Lingua Stranieraの略称で、「チルス」と呼ばれます。

日本で受験可能な検定であり、日本で最も有名なイタリア語の検定として知名度も高いです。

CILSのレベルと難易度

CILSのレベルは、A1~C2までの6段階で分けられています。

それぞれの難易度と語学レベルの目安は、以下の通りです。

CILS※CEFR難易度
A1A1日常生活の具体的な出来事や、自分・家族の紹介、自分の意思を簡単に伝えられる。相手の話すスピードが遅く、繰り返し話して分かりやすくい会話の場合、内容を推察できる。
A2A2基本的な情報を交換できる。過去形や現在形を用い、出来事を説明できる。
UNOB1日常生活や旅行で起きる多くの出来事に対応できる。興味のある分野や、身近なテーマについて会話ができる。
DUEB2日常生活で幅広く対応できる語学力。幅広い話題について議論ができ、興味のある分野では抽象的な話題でも詳しく内容を理解できる上、自分の考えも述べられる。
TREC1仕事や学問をはじめとする社会生活において、幅広く対応できる。複雑な専門用語やビジネス用語も理解でき、適切な言葉を柔軟に使い分けることができる。
QUATTROC2多様な分野において、内容を完全に理解できる。微妙なニュアンスも正確に感じ取り、複雑な文章でも正確に解釈できる。情報をまとめて表現することもできる。

※CEFRとは、ヨーロッパの言語学習者の語学レベルを示すヨーロッパ言語共通参照枠の基準(Common European Framework of Reference for Languages)です。

CILSはどんな人におすすめ?

CILSは、外国語としてイタリア語を学習している人におすすめです。

イタリア政府が公認する検定でもあり、イタリアの国内においても語学力の証明に役立ちます。

B2以上のレベルを取得すると、「大学入学の語学試験免除」「修士・博士課程の語学試験免除」「ビジネスでの語学レベルの証明」としても有益です。

試験対策におすすめの本

CILSの試験対策には、こちらの過去問題をまとめて学習できるテキストがおすすめです。

参考書の画像をクリックすると、詳細ページで内容を確認できます。

▽A1・A2の問題集

▽B1の問題集

▽C2の問題集

ただし、問題集の年代が古いため、近年大きく変化したリスニングの試験においては参考になりにくいと言えるでしょう。

リスニングを含めた過去問題は、シエナ外国人大学の公式サイトに掲載されていますので、両方あわせて参考にするのが得策です。

CILS|日本国内における試験の詳細

>>>イタリア文化館|イタリア語学校公式サイト

4.日本で受験可!大学入学資格を証明できる「PLIDA」

イタリア語検定の種類

ローマのラ・サピエンツァ大学が監修し、ダンテ・アリギエーリ協会が実施する「PLIDA」。

Progetto Lingua Italiana Dante Alighieriの頭文字を取り、PLIDA(プリーダ)と呼ばれます。

イタリア語が母国語ではない人に向けのイタリア語の検定で、日本でも受験することが可能です。

どんな人におすすめ?

大学入学のための資格としてイタリア政府が公認しているため、イタリアの教育機関への入学を目指す方におすすめです。

CILSのレベルと難易度

CILSのレベルは、A1~C2までの6段階で分けられています。

それぞれの難易度と語学レベルの目安は、以下の通りです。

PLIDA難易度
A1日常生活の具体的な出来事や、自分の意思を簡単に伝えることができ、自分や家族の紹介などができる。

また、相手がゆっくり話したり繰り返し話してくれる場合、内容を推察できる。

A2基本的な情報を交換できる。過去形や現在形を用いて、出来事を説明できる。
B1日常生活や旅行で起きる多くの出来事に対応できる語学力。興味のある分野や、身近なテーマについて会話ができる。
B2日常生活で幅広く対応できる語学力。幅広い話題について議論ができ、興味のある分野では抽象的な話題でも詳しく内容を理解できる上、自分の考えも述べられる。
C1仕事や学問をはじめとする社会生活において、幅広く対応できる語学力。

複雑な専門用語やビジネス用語も理解でき、適切な言葉を柔軟に使い分けることができる。

C2多様な分野において、内容を完全に理解できる。微妙なニュアンスも正確に感じ取り、複雑な文章でも正確に解釈できる。情報をまとめて表現することもできる。

B2以上が中上級レベルで、各種学校・大学への入学時にイタリア語の語学力を証明することが可能です。

試験対策におすすめの本

PLIDA A1からC2までのレベルに合ったテキストを選ぶことが可能です。

画像をクリックすると、テキストの詳細を確認できます!

▽PLIDA A1

▽PLIDA A2

▽PLIDA B1

▽PLIDA B2

PLIDA|日本国内における試験の詳細

>>>ダンテ・アリギエーリ協会公式サイト

まとめ

この記事では、イタリア語の代表的な4つの検定をご紹介しました。

【イタリア語の代表的な4つの検定】

  1. 実用イタリア語検定
  2. CELI
  3. CILS
  4. PLIDA

上記のうち、CELIのみ日本国内で実施していないので、注意が必要です。

CELIS、PLIDAはレベルB2以上の取得で、大学や高等教育の入学時における語学レベルの証明に役立てることが可能です。

どの検定も細かくレベルが分けられているため、受験者の難易度に合わせて受験できます。

本記事では、試験対策におすすめの参考書やテキストもご紹介していますので、ぜひあわせて参考にしてくださいね。

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