先日、子宮頸部の円錐切除術を受けてきました。
手術後はなかなか出血が止まらず、
「いつまで出血が続くの?」
「みんなの出血量はどれくらい?」
といった不安や疑問を抱いていました。
そこで、「私の経験が誰かの役に立てればいいな」と思い、ブログを書きました。
この記事では、円錐切除術後の1ヶ月間の体調の変化や出血量などをまとめています。
「こんなケースもあるんだなぁ」と、少しでも参考にしていただければ嬉しいです。
円錐切除術から1ヶ月間の様子まとめ

まずは、円錐切除術から1ヶ月間の様子を一覧で紹介します。
- 1日目 手術
- 2日目 退院
- 3日~5日目 透明なおりものと少量の出血あり
※出血は23日目まで続いています。記載は省略します。
- 6日目 大出血をする。夜間から入院
- 7日目 引き続き入院
- 8日目 退院
- 9日~11日目 自宅で安静に過ごす
- 12日目 定期検診
- 13日目 生理が始まる
- 14日目 2度目の大出血。夜間に病院で手当てを受ける
- 15日~18日目 自宅で安静に過ごす
- 19日目 定期検診
- 20日目 3度目の大出血。病院で傷口を縫合してもらう
- 21日目 自宅で安静に過ごす。出血量がぐんと減る
- 22日目 縫合したため、おりものに強い臭いあり
- 23日目 縫合したため、透明で臭いのあるおりものあり
- 24日目~26日目 出血がほとんど見られなくなった!
- 27日目 縫合から1週間のため、糸が溶けてピンク色のおりものが出る。おりものの量は少し多め。
- 28日目~ おりもの・出血なし☆彡
出血の期間は、個人差があります。
術後から全く出血が見られない方や、数週間続く人もいると言われています。
「出血はいつまで続くの?」と疑問がありましたが、私の場合は、28日目にして出血やおりものが完全に出なくなりました。
長かったです…。
円錐切除術から1週間のブログ&記録

ここからは、1日ごとに分けて、出血量や診察のようすなどを詳しくご紹介していきます。
手術日当日の様子は、こちらの記事で詳しく紹介しています。
>【ブログ】二泊三日の手術の様子!円錐切除術の当日の流れを詳しく解説
それでは、見ていきましょう。
術後1日目
この日は、手術を終えた翌日です。
すぐに家に帰ることもできましたが、出血が不安でしたので、入院期間を伸ばしてもらい、病院に滞在しています。
立って歩くことができ、普通通り食事も食べられました。
ただ、座るとお尻が圧迫される痛みがあったため、ほとんど横になって過ごしました。
この日からシャワーはOKと言われていましたが、とても疲れていたので、シャワーは翌日入ることにしました。
尿管の痛みがつらい…
手術のために、尿カテーテルを繋いでいました。
管を抜いたあとも、トイレのたびにピリピリとした痛みを感じてつらかったです。
痛みは人によって様々で、「痛くなかった」という方もいれば、「痛みが4日ほど続いた」という方もいるよ、と看護師さんから聞きました。
尿管を外す際に力を入れると、粘膜に傷がついてしまので、なるべくリラックスした状態で管を抜いてもらうのがポイントです。
痛みを和らげる方法を看護師さんに聞いたところ、「とにかく水を飲んで、何度もトイレへ行ってね」と言われました。
ひたすら水を飲んでいたら、夕方頃には、徐々に痛みが落ち着いてきました。
術後2日目
1日中、病室で横になって安静に過ごしていました。
退院する前に診察を受けたのですが、少し出血していたため、タンポンを入れてもらいました。
昼過ぎに退院し、4日ぶりに自宅へ戻りました。
タンポンの使用が初めてだったので…
人生ではじめてタンポンを入れました。
そのため、タンポンの取り出し方が分からず…悪戦苦闘しました。
トイレに座った状態でタンポンの紐を抜こうとしたら、ガーゼが膣の中に引っ掛かり、残ってしまったのです。。
そこで、上手にタンポンが取れない…という時は、ベッドに仰向けになり、診察時のように足をM字に大きく開いた状態で紐をひっぱると、スルッと取れました。
(血が出てくる可能性があるので、タンポンを受け取るティッシュの用意は必須です)
少し面倒な体勢になりますが、タンポンを初めて使う方や、ガーゼを取り残してしまった…という方は、試してみてください。
術後6日目
医師から、「術後から1週間はかさぶたが剥がれて大出血しやすい」と聞いていました。
この日は簡単に作れるパスタを作ろうと思い、鍋にお湯を沸かしてパスタを茹でていたところ、出血しました…
夜間に診察を受けたのですが、「出血量が多いため、帰宅するのは危険」と判断され、そのまま入院します。
この時期はとくに、「心拍数の上がる行動」は出血を促してしまうため、ささいな行動でも注意が必要です。
円錐切除術後に気を付けるべき行動については、こちらの記事をご覧ください。
>【ブログ】〇〇で血が止まらない…。円錐切除術後に気を付けたい9の行動
術後7日目
昨夜から入院しています。
入院中にトイレへ行ったのですが、貧血状態だったので、血圧が下がり、意識を失い倒れました…。
ナースコールを押して看護師さんが助けてくださったので、無事に意識を取り戻しました。
はじめは「入院なんて大げさな」と思っていたのですが、倒れたことで、病院にいなかったら…と考えると怖いです。
止血剤の点滴を打ち、病院のベッドで安静にすごしていました。
家事をすると出血するので「わんまいる」のデリバリーを活用
術後1週間は、とくに出血しやすい時期ですし、疲れやすい時期でもあります。
家事をすると、出血する可能性が高まるため、国産食材100%を使用した「わんまいる」というデリバリーサービスを活用していました。
ネットで簡単に注文ができ、解凍するだけで食事が完成するのが特徴です。
わんまいるを利用すれば、動いて料理をすることも、スーパーに買い物へ行く必要ありません。
「出血が怖いけど、料理の準備をしなきゃいけない」
「動きたくないけど、何か食べたい」
「バランスよく栄養素を取り入れたい」
こんな不安を解消してくれるので、手術後にはとても助けられました。
産前産後の方や、共働きで忙しい家庭にも人気があります。
合成保存料や合成着色料は不使用なので、カラダに優しい食事を手間をかけずに食べたい方は、ぜひ活用されてみてください。
円錐切除術から2週目のブログ&記録
術後8日目
出血を繰り返すのが怖かったので、入院の日数を1日伸ばしてもらいました。
多少の出血はありましたが、食欲もあり、貧血もおさまったので、昼頃から帰宅しました。
この日から食事をする時は、よく噛む・時間をかけて焦らない・つかれたら横になるを実践し、心拍数を上げないように注意しました。
術後9日~11日目
自宅で安静にしていました。
1日中ベッドの上で生活していたので、体力が落ちています。
出血は相変わらず続いていますが、量は少量です。
出血がとくに見られるのは、心拍数が上がりやすい食後、シャワーの後、トイレの後に多いようです。
術後12日目
この日は、術後1回目の定期診察です。
この前(術後6日目に)大出血した傷口からは、まだ出血しているそうです。
止血のためにタンポンを入れてもらいました。
また、大出血を繰り返す可能性があるので、安静に過ごすようにと言われました。
円錐切除術の結果が届いている予定だったのですが、遅れており、未だ届いていないそうです。
(一般的に検査結果は、術後2週間ころに届くそうです)
術後13日目
生理がきました。予定日よりも3日ほど早いです。
術後の出血と、生理の経血の見分け方がつかず、「出血量が増えたかも…」と、はじめはとても不安でした。
よく観察してみると、生理の血は、色が濃く出血の勢いが弱い傾向があるようです。
一方で傷口からの出血は、色が鮮やかで、大出血するときはサーーッと流れるような勢いがあります。
生理の血と、術後の血の違いが分かってからは、気持が少し安心しました。
毎月のように見ている経血なのに、いざ訪れると、見分けが付かないものです…。
血の見分け方については、体験談をもとにまとめましたので、こちらの記事もぜひご覧ください。
>【ブログ】これって生理?円錐切除術後の出血と生理の見分け方
術後14日目
この日、夜中に大出血を起こしました。
生理がきていたので、はじめは傷口からの出血ではないだろう…と判断していました。
しかし、徐々に血の勢いが増し、サーーーッと滝のような出血に変わりました。
よく見ると鮮明な色の血でしたので、「間違いなく傷口からの出血」だと判断し、すぐに病院で診てもらいます。
ちなみに、時間外の診察はお金がかかります…><。
費用についてはこちらで紹介していますので、あわせてご覧ください。
>費用はいくら?子宮頸部の円錐切除術でかかった金額をすべて公開
傷口を焼いて止血する方法もある
出血量が多かったので、医師から「止血のために、焼いたらどうか」と提案されました。
しかし、少し怖かったのと、夜間で体力的にも疲れていたので、簡単に終わるガーゼによる止血の処置を希望しました。
実際に焼くときは、ピンセットの先を合わせた細い先端で、傷口を焼くそうです。
実際にピンセットを見せてもらいましたが、ピンセットの長さは20㎝くらいある長めの医療用のものでした。
焼く先端の面積は小さいので、あまり痛みは感じなさそうです。
先生も「そんなに痛くないよ~」と言ってました。
寝ている時間も有意義に過ごすために「Audible」をひたすら聞く
「寝ていることに飽きてきた…」
「寝ていても有意義な時間を過ごしたい…」
手術後は、安静にする期間が長いため、寝ていても本が聴ける「Audible」でひたすら気になる本を読んでいました。
たとえ疲れ切って集中力が切れていても、プロのナレーターが本を朗読してくれるので、気軽に読書でき気を紛らわせることができたのは有難かったです。
また、本の種類は豊富で、小説、ビジネス書、英字新聞、落語、洋書など40万冊以上から選べました。
初回1ヶ月が無料なので、「少しでも辛い気持ちを楽にさせたい」という時におすすめです。
円錐切除術から3週目のブログ&記録
術後15日~18日目
2度も大出血を経験したため、何をするにも不安でしかたがない日でした。
傷口を広げないためにも、ベッドのうえでの生活が始まります。
前にもまして、慎重に生活するようになりました。
ベッドの近くにテーブルとイスを置き、食事やブログを書くときでも、すぐに座れるようにしました。
また、洗面所やキッチンにもイスを置き、歯磨き・ドライヤー・料理は休みながら行えるようにします。
念には念を入れて、慎重に生活することになりました。
術後19日目
術後2回目の定期受診日です。
検査結果が出ていたので受け取りました。
また、出血が続いていたので、止血の処置をしてもらい、タンポンを入れてもらいました。
医師からは、「出血がおさまってきたので、外出・仕事・入浴をしてもいいよ」と言われました。
ただ、数日前に大出血しているので、気は抜けません。
久々に外に出て歩き、どっと疲れを感じたのでしょう。
帰宅してからは横になってしばらく寝ていました。
術後20日目
昨日、先生から外出解禁と言われたばかりですが、3回目の大出血をしてしまいました。
急いで病院に連絡し、きゅうきょ診察をしてもらうことに。
生理は終わっていましたが、念のためエコーで子宮内を確認してもらいます。
生理の出血ではなく、手術による出血でしたので、その場で傷口を縫う「縫合」にて処置をしてもらいました。
出血にそなえて、止血剤を10日分出してもらいました。
診察中にそのまま縫ってもらう
3度も大出血を繰り返していたので、この日はガーゼだけでなく、傷口を縫って処置をしてもらいました。
麻酔をかけず、診察室のに乗ったまま縫合がはじまります。
痛いと思っていたのですが、あまり痛みを感じませんでした。
私の場合、傷口が2つあったので、縫う時間はそれだけ長くかかりました。
ちなみに縫った糸は、縫合から1ヶ月ほどで自然に溶けて消えていくそうです。
円錐切除術後の縫合については、こちらの記事で体験談をまとめていますので、ぜひあわせてご覧ください。
>【ブログ】円錐切除後に麻酔なしで縫うのは痛い?縫合の流れは?
術後21日目
出血は多少ありますが、縫う前と比べると、出血量はかなり減りました。
この日は家から一歩も出ず、トイレと食事以外はベッドからも起きず、ずっと横になって過ごしていました。
夜になると「また出血するのでは…」と不安になり、なかなか寝付けません。
昨日もらった止血剤を飲み、少し安心したのか眠れました。
円錐切除術から4週目のブログ&記録
術後22日目
出血が怖いので、基本ベッドの上で生活をしていました。
出血は多少あるので、昼食後に止血剤を飲んでおきます。
傷口を縫ったためか、おりものから強烈な臭いがします。
まるで薬品のような、今まで嗅いだことのない臭いでした。
かゆみや痛みはなかったので、自宅で様子をみることにしました。
術後23日目
おりものの臭いは、まだ強いです。
ただ、この日を境に、鮮明な血が見られなくなり、透明なおりもが出るようになりました。
「治る過程で透明なおりものが出る」と聞いていたので、徐々に治っているのかな…?と期待しています。
この日もベッド生活でしたので、体力も体重もすっかり落ちてしまいました。
早く運動をして、健康的な生活に戻りたいです…。
術後24日目~26日目
「縫ってよかった」と改めて感じた日でした。
ほぼ出血が見られなくなります。
きつかったおりものの臭いも、感じなくなりました。
心拍数の上がりやすい、シャワー・食事・トイレの時でも、出血は見られませんでした。
術後27日目
縫合してから、1週間が経ちました。
そして今日は、前日まで見られなかった、ピンク色のおりものが出ていました。
おりものは、血がうっすらと混じっている透明に近い色をしていました。
また、おりものの量はいつもより多く、粘度の高いドロッとした感でした。
術後28日目~
おりものや出血がでなくなりました。
家事や仕事をしても出血は出ませんでした。
外を歩いてみましたが、疲れを感じる程度で、出血はしていません。
再出血したら怖いので、重いものや激しい運動は避けていますが、やっと普通の生活を送れるようになりました。
まとめ
子宮頸部円錐切除術から約1ヶ月間のブログをまとめました。
「みんなの出血量はどれくらい?」
「いつまで出血が続くの?」
このような不安をかかえている方の参考になれば嬉しいです。
出血量は個人差があります。
私の経験のように出血の期間が長い方もいれば、ほとんど出血しない方もいます。
不安な時期かと思いますが、無理をせずに、ゆっくり休んでくださいね。
▽あなたの役に立ちますように。